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by fightback2008
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長崎報告会 5: 岡まさはる記念・長崎平和資料館 

長崎報告会 5: 岡まさはる記念・長崎平和資料館 _b0159322_1441190.gif11月26日長崎報告会のお世話くださった鈴田徳子さんのお勧めで、長崎市到着後、「岡まさはる記念・長崎平和資料館」を見学しました。岡まさはるさん(1918~1994)は、長崎市議そして牧師・平和活動家でした。岡さんは日本の加害責任に早くから着目し、日本の無責任な戦後処理の告発に生涯をささげられました。その遺志を継ぎ、史実に基づいて日本の加害責任を訴え続けようと、市民の手で設立されたのが、この長崎平和資料館です。

長崎駅前の小高い丘にある26聖人殉教地の、すぐそばにあります。小さな目立たない資料館ですが、入ってみると残酷な写真の数々に足が動かなくなってしまいそう。特に1939年第2次世界大戦から1945年の敗戦までの日本軍による強制連行、南京大虐殺、韓国・朝鮮原爆被爆者そして従軍慰安婦の証拠写真の数々。正視に耐えないものばかりです。しかし凝視しなくてはならない。

従軍慰安婦に関しては、柳原一徳(1969年生)編著『「従軍慰安婦」問題と戦後五十年』(藻川出版)というブックレットが1995年9月に世にでています。ちょうど第4回世界女性会議の時であり、なんと彼26歳の作です。

息子のような彼から教わる拙い私ですが、戦後60年の今日に至っても、日本は本質的に少しも変わっていない。日本はいまだ国内外の人権を蹂躙してやまない、非人間的な国であり、その程度の国であり、その程度の社会、国民であるといわなければなりません。しかし、このような状態が続いていいはずはなく、直接的な戦争責任はなくとも、その歴史を受けて成り立っている現代社会を、いかに改善し、次世代にバトンタッチして行くかが、私たちに与えられた責任といえます。究極の人権蹂躙である戦争、それを許さない心。世界に広げるべきものは憲法9条の精神。これこそ戦後日本の進むべき道といえます。

岡まさはる記念・長崎平和資料館 http://www.d3.dion.ne.jp/~okakinen/

勝又 みずえ (本郷川を守る会副会長、ファイトバックの会)
by fightback2008 | 2005-12-09 12:54 | ファイトバックの会の活動