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by fightback2008
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「真の男女共同参画社会の実現を求める意見書」の不採択を求める要望書を提出

 本日(10月13日)、午後1時30分に県議会受付に集合して、徳島県女性協議会諏訪副会長、理事の皆さんが、県議会議長が不在のため、長尾副議長に別紙要望書、そして徳島県女性協議会41団体連名と女性への暴力根絶をめざす徳島ネットワーク・徳島市男女共同参画「チャレンジ」・ストップDVサポート基金「森」の団体署名、533名(日本女性会議含む)の署名を提出しました。諏訪副会長が、「全国が注目する徳島の県議会です。男女共同参画立県とくしまに恥じないために請願・意見書不採択でお願いします!」と長尾副議長に、私たちの思いを熱く訴えました。長尾副議長は「必ず議長・総務委員長にお渡しし、皆様の要望は伝える」と、堅い約束をしました。

 明日は10時30分から議会運営委員会があり、本会議最終日の日程が決まります。
最終日の17日は10時30分に始まり、午前中に終わるだろうということです。次の行動は、みんなで議会を傍聴に行こう!ということで、盛り上がっています。傍聴人が多いと、議員にけっこうプレッシャーがかかるそうなので、一人でも多くの人に声がけをしていきます。皆様、ご協力ありがとうございます。取り急ぎ、お知らせいたします。 
   
黒松 正代(徳島市)

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徳島県議会 議 長  佐藤 圭甫  様
徳島県総務委員会委員長  岡本 富治  様
                                                  
徳島県女性協議会 代表者 磯田 正江
代表連絡先 徳島市勝ちどき橋1-41 徳島県林業センター 4F
                      
 「真の男女共同参画社会の実現を求める意見書」の不採択を求める要望書 

  私たち徳島県女性協議会は、県下41団体(総数63,000)で構成され、現行の男女共同参画社会基本法と同基本計画に基づき、国の最重要課題である男女共同参画社会の形成を進めております。
  去る10月4日に、徳島県議会総務委員会で採択された「真の男女共同参画社会の実現を求める意見書」は、私ども徳島県女性協議会にとって衝撃的なものであり、緊急理事会を開催し、協議の結果、総務委員会が採択した意見書に対して、私どもの要望を申し述べさせていただくことに致しました。

<要望>
 徳島県女性協議会は、先の徳島県議会総務委員会で可決された「真の男女共同参画社会の実現を求める意見書」を不採択とすることを強く要望いたします。
 

<要望理由>
 第1に、冒頭で述べましたように、私たち徳島県女性協議会は、現行の男女共同参画社会基本法と同基本計画に賛同しております。また、国の基本法と同計画の下で示された「男女共同参画立県とくしま」を推進しております。
   しかし、「真の男女共同参画社会をすすめる意見書」には、私たちの見解や意見は、何ら明記されておりません。

 第2に、「真の男女共同参画社会をすすめる意見書」の作成、審議・可決が、今期の議会でなぜ必要なのか私たちは理解できません。徳島県の重要案件を審議する総務委員会は、請願に記された内容を精査することが優先されてしかるべきです。


 以下、具体的に申し上げさせていただきたいと存じます。
(1)私たちは、「男女共同参画社会基本法」「同基本計画」の改廃を求める請願が阿南市青年会議所から出されたと知り、驚愕いたしました。ただ、総務委員会委員の皆様の賢明なご判断で、請願が採択されなかったことに、ひとまず安堵いたしました。

(2)しかし、総務委員会では急遽、国に意見書を提出する案が出され、徳島県内には国の男女共同参画社会基本法と同計画に対して、1)「改廃を求める請願」のような意見と、2)「法律に基づき推進を進める県民の意見」と、「両論」があること、したがって基本計画改定には配慮が必要だと国に意見すると知りました(県民複数が、有権者として委員会を傍聴)。
   国の基本計画に対するパブリックコメントの期間を過ぎた今、総務委員会が、なぜ急に、請願内容に対する調査や精査を行うことなく、新たな意見書の作成・審議を行ったのでしょうか。私たちはこうした審議過程が理解できません。
   このように、請願の内容を鵜呑みに記した意見書を採択し、国に提出することは、徳島県議会の見識が問われることになるでしょう。

(3)「両論」を示すとした「意見書」には、男女共同参画社会を推進する側の「県民の声」が何ら記されていません。
  採択された意見書を私たちは、繰り返し丁寧に読みました。最初の文は、「国の政策を踏まえた、徳島県議会の理念と方針」が述べられていました。三番目の文は「継続審議」とした「請願の意見」が精査点検されることなく記されていました。四番目の文は、徳島県議会が、国に対して基本計画を策定する上での、懸念と要望を、請願を踏まえ述べていました。
  では、男女共同参画社会基本法を推進する私たち徳島県女性協議会の意見はどこに書かれているのでしょうか。二番目の文章前半は、日本国憲法および男女共同参画社会基本法の前文を踏まえています。しかし、続く文言は、男女共同参画社会基本法が示す内容とは正反対のものです。
男女共同参画社会基本法は、性差の機械的・画一的な廃止とは無縁ですし、男女を中性化するものでもありません。意見書に鑑み具体例をあげるなら、男女共同参画社会の形成とは、その時代・その文化社会での「男らしさを求める人」を否定するものではなく、同時に「男らしさを求めない人」を否定するものでもありません。つまり、特定の方向性を強制・強要することをやめ、さまざまな生き方を認める社会の形成を指しています。これは「女らしさ」についても同様です。

  私たちは日頃の活動において、男女共同参画社会基本法の推進こそが、多くの男性や女性たちが求める男女共同参画社会であると認識しております。

  以上、良識ある議員の皆様が21世紀の徳島県をご賢察下さり、「真の男女共同参画社会の実現を求める意見書」を「不採択」下さることをお願いする次第です。                 以 上
by fightback2008 | 2005-10-14 10:20 | バックラッシュ関係