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館長雇止め・バックラッシュ裁判の情報をお伝えします


by fightback2008
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ガンジーの大行進: 8/24準備書面感想

【トップのファシズム: 8/24準備書面感想】のつづき

被告となった豊中市の側の言い分もあるでしょう。市の男女共同参画推進条例に関わった人の中には、忸怩たる思いもあるかもしれません。一旦組織が動いてしまったからどうしようもないとか、総合的に判断して条例を通すというプラスのために多少の無理をしたとかというような言い分もあるでしょう。知らなかった、そんなつもりではなかった、三井さんにも誤解されるところがあった、もっとひどい情況になることを阻止した・・・。「説明」「言い訳」はいろいろできます。

でも、やはり、人は人生において、大切な決断をときに求められています。そうした「説明」「言い訳」は、本当に唯一の正解でしょうか。間違ったとわかれば、今からでも勇気を持ってできることはあるはずです。それはNHKの国際戦犯法廷番組の改ざん問題でも同じです。

勇気をもって発言した人を孤立させて自分は安全な多数派の中に残るのか、損な選択でも自分の<たましい>に恥じない選択をするのか。戦争の足音が聞こえてきた今こそ、組織と個人の関係が問われています。軍隊にいたとき、意に反する命令を受けたら人はどうしたらいいのか。そして軍隊というもの自体に疑問が出てきたとしたら・・・。そうしたとき、「私も組織の一員だから」「食べないといけないから」というのは、もっとも恥ずべき言い訳です。

ガンジーは、大行進のとき、次の様に言いました。
「役人は自分がイギリス支配の片棒を担いでいることを自覚すべきです。インド人でありながら、同じインド人を支配する仕事は、勇気をもってやめてください。そして行進に誇りをもって参加してください。」
この呼びかけに警察署長や村長を含む多くの人たちが公職を辞めて行進に加わったのです。

イダヒロユキ(日本女性学会幹事、ファイトバックの会呼びかけ人)
by fightback2008 | 2005-09-02 11:47 | 裁判情報