男尊女尊(だんそんじょそん)の国ノルウェーの結婚式
2005年 07月 25日
新郎新婦自らが1ヶ月も前から準備を重ねてきたそうです。双方の両親・縁者ともどもこれぞ「男女共同参画」といった感じで作り上げてきました。
庭先に材木で舞台を作って、これが結婚式場。前日夕方にリハーサルです(写真・上)。その隣に大テントを張ってテーブルと椅子を並べ、100人の晩餐会場になります。新郎新婦自ら連日汗だくになって準備します(写真・中)。テーブルと椅子は大学からの借り物。テントはリース。真っ白のテーブルクロスに、真っ赤なナプキンと キャンドル。料理はすべて自作。呼び物は鹿の丸焼き。馬草の倉庫は夜を明かしてのダンス会場に。
父母ともに離婚経験者のイングビルドには親4人と兄弟姉妹5人がいます。結婚式当日は、家族が正装で二人を祝福(写真・下。左側がイングビルド側。姉1人は写真撮影中)。明け方5時までダンス。その午後いっぱいかかって後かたづけ。
翌日、二人はリース会社に返却する巨大テントを車につんで、その足でクロアチアに新婚旅行に出かけました。ちなみにイングビルドは国家公務員、夫は彼女に扶養される学生。よき伝統を生かしながら、性別役割の因習にこだわらない結婚式の見本を見た思いでした。 三井 マリ子