2007年は私たちが反撃する番
2007年 01月 01日
昨年「館長雇止め・バックラッシュ裁判」は、7回開かれました。裁判に疎かった私は、司法の厚い壁に悩む日々でした。しかし、強力な弁護団の叱咤激励と、傍聴席からの熱い眼差しに支えられて、なんとか沈没せずに年を越すことができました。
2006年を振り返りますと、10月30日の原告本人尋問は、とくに忘れられません。みなさまが大法廷使用要請運動を繰り広げてくださったおかげで、私の尋問に限ってではありますが、大法廷で開かれることになりました。その日、傍聴希望者はあふれ、申し訳ないことに3交替で傍聴席を分かち合うこととなりました。こうした力強い応援を背にしなければ、4時間の尋問を乗り切ることは難しかったでしょう。
2006年は証人尋問の年でしたが、当初、私たちが要請していた証人で認められたのは高橋叡子理事長だけでした。しかし、クリスマスの日に行われた法廷において、桂容子現すてっぷ館長の証人申請が認められました。山田裁判長が優しいサンタさんに見えた日でした。2007年の法廷は桂容子証人の尋問で幕が開きます。その証言によって、この裁判の核心部分が明らかになることを心から期待しています。
提訴した当時、「雇止め」も「バックラッシュ」も耳にしたことがない方がほとんどでした。ところが今や、このキーワードは万人の知るところとなりました。それだけ昨年は、雇止めに象徴される非正規雇用問題と、男女平等の足を引っ張るバックラッシュの動きが顕著だったともいえます。
今年は、私たちの知恵とねばりで、私たちが反撃する番です。私も力の限り疾走する所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
2007年 初春
三井 マリ子(原告、豊中市男女共同参画推進センターすてっぷ初代館長)