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by fightback2008
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女性2人の一騎打ちの内実@秋田

秋田県議会議員のこだま祥子です。

全国フェミ二スト議員連盟の今年の夏合宿 in 秋田が7月7日開催されました。遠い秋田までお越し下さいました皆様に心から感謝申し上げます。七夕の日に素敵な仲間と出会い、大変勉強になった有意義な合宿であったことに感慨深く余韻に浸っております。

懇親会場で先般(4月)行われた県議選に簡単に触れましたが、多くの方に知っていただきたい情報ですので、まとめてみます。

私の選挙区は秋田県潟上市(かたがみし)。秋田市と隣接し男鹿半島の手前にあります。先回まで8町村の選挙区で定数3でしたが、合併し潟上市のみの1人区となりました。この4月の統一地方選挙では、自民党候補と私(無所属)の一騎打ちでした。

相手候補となったのは、秋田選出の二田衆議院議員(自民)の一人娘でした。まったく政治経験のない、化粧品会社勤務の36歳独身。二田代議士は先日、自殺した松岡農水大臣と親密な農水族です。類は友を呼ぶごとく「政治とカネ」にまみれ、おまけに借金塗れという報道がされている方です。先の衆院選では小泉旋風が吹き荒れ自民党には順風でしたが、小選挙区で民主党に敗れ、東北の比例区の最下位で辛うじて引っ掛かかって当選しました。年齢も68歳ともう後が無いという中、一家の経済維持を娘に託した、と言われていました。

そして、二田議員は、娘の当選のために、自民党の広報委員長という立場をフル活用。まず初めに片山さつきがやって来ました。猪口邦子元男女共同参画大臣も来ました。猪口元大臣には驚きました。男性中心の政治に挑み、秋田県でコツコツ男女共同参画を頑張ってきた私を潰しにきたのですから。

さらに「党本部を挙げて応援する」との宣言どおり、山東昭子、加藤紘一、山古志村の村長、芸能人まで浅丘雪路、小桜舞子、大潟八郎、まだまだ・・・数え切れない有名人が中央から二田議員の娘「二田眞規子」の応援にやって来ました。

潟上市は、秋田選出の金田参議員(自民)と二田眞規子との2ショットのポスターだらけと化し、連日、自民党の広報車が「二田眞規子」と連呼し走りまくったのです。マスコミは「潟上・女性対決」と煽り、国政並みというか国政以上の選挙となり、街頭演説ではマスコミにより有権者が見えない状態でした。本当に嵐のような選挙でした。

結果、2年前、二田に対抗馬を出されたものの当選した現市長の応援もあり、私が2千票近く離して圧勝しました。市民の良識が勝ったのです。

選挙後には、これもまた借金まみれだった二田代議士側の選対幹事長の市議が自殺するという事態に発展しました。

マスコミは、先の衆院選と同じ図式で、刺客としてマスコミを煽ったものの、あれから格差社会や、政府の地方いじめがはっきりし、国民は小泉劇場にまんまと乗せられてしまったことの愚を悟っていたのです。ものすごく早いスピードで世の中は変わってきています。国民の意識も変わっていることを認識していなかったのです。前と同じ手法など通用する筈も無いのです。

選挙中、二田代議士自ら、「うちの方が若くてピチピチしているから必ず勝つ」などとも言っていました。女には女をぶつければいいとして、娘を立てた単純さに加え、若い方が受けると確信してやまない、市民を愚弄する感覚。

二田代議士は、自らの資金集めの道具と権力保持の為に女性(娘)を人身御供にしたのです。その片棒を担いだのは、前述の猪口邦子男女共同参画大臣はじめ国会議員の面々。有権者たった29.000人の田舎の県議選でしたが、自民党選挙の縮図ともいえる選挙でした。

こだま 祥子(秋田県会議員、ファイトバックの会@秋田)

P.S. 「女性2人の一騎打ち」の結果です。
■こだま祥子 11,045票(54.7%) 52歳  無所属
■二田真規子  9,129票(45.3%) 36歳  自民
by fightback2008 | 2007-07-11 13:19 | 政治・選挙とジェンダー平等