怒りをこめて控訴!
2007年 11月 22日
ー全国から地裁へ抗議ハガキ&高裁へ陳述書、200通以上ー
2007年11月16日
三井 マリ子(控訴人)
大阪地裁は、雇用継続を拒否した豊中市らに損害賠償を求めていた私の訴えを全面棄却しました。私は大阪高裁に控訴しました。
2000年、私は全国公募で豊中市の男女共同参画推進センター館長に就任。私の仕事は市などから評価されこそすれ批判されたことはありませんでした。しかし3年後、豊中市は「組織強化」の名の下に04年4月から非常勤館長職をなくして館長ポストを常勤化すると言い出しました。そうなった場合、「第一義的には三井さんです」と私に言う一方、裏では「三井は辞めると言った」との嘘をふりまき、後任館長を密かに決めていたのです。私が「常勤館長をやる意思がある」と表明したこともあって、市は形だけの採用試験をして私を不合格に。その採用試験官には、後任館長探しに狂奔した市の部長が入っていました。
そのひどい判決であっても、豊中市の嘘と不正を認めています。
(組織体制変更の情報を)「意図的に秘匿したことは明らか」/(後任館長人事に関して)「原告に情報を開示してなかったことが認められ」/(後任館長候補に「あなたしかいない」と懇請した市の人権文化部長が選考委員だったことは)「公正さに疑念を抱かざる事情といわざるをえない」/「山本瑞枝事務局長は『自分は、原告を裏切った』と述べるに到った」
嘘の限りをつくしての首切り事件。裁判長は嘘・不正を事実として認めたのに、その同じ裁判長が首切りは「違法とまでは言えない」と棄却。女性の人権擁護と男女平等の政策を担う市の部長(常勤職の公僕)が、女性の人権擁護と男女平等施策を誠実に実行してきた女性センター館長(非常勤の女性)を陰湿な手法で排除したのに、それが違法ではないというのです。
「10発殴られたら救ってやるが5、6発だろ我慢しろ」「たかが女の非常勤の話しじゃないか」と言っているような判決です。こんな判決が通るようでは、日本の非常勤職は首を切られ放題です。非常勤職の雇止め、豊中市の嘘・不正の背後にあるバックラッシュという2大テーマを扱う訴訟です。難しいテーマですが、悔しがっているだけでは解決しません。
2007年11月16日現在、地裁への「抗議ハガキ」&高裁への「陳述書」が全国各地から200通以上届いています。みなさんの怒りと支援を糧に2審に向かって歩み始めます。