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館長雇止め・バックラッシュ裁判の情報をお伝えします


by fightback2008
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「日本的雇用の根幹を問う裁判」(宮地弁護士)

過日12月8日、大阪ドーンセンターにおいて、夕刻から今年最後のファイトバックの会の集会を、内容濃く、暖かく、めでたく終えたところです。報告会内容に関しましては、遠山日出也さんが説明してくださっております。

今回の宮地光子弁護士による判決に対する解説と示唆は、非常に丁寧かつ内容深いものでした。現役司法修習生や法学院大学生であったなら、さぞかしおいしい授業であったろうと、思いました。

冒頭「この裁判は簡単ではない」と宮地弁護士は言いました。その説明を聞き、改めて納得でき、心に残りました。その理由は、①格差社会を支える日本的雇用の根幹である「有期雇用」と「採用拒否」を問うと裁判であること ②バックラッシュに屈した行政責任を正面から問う裁判であることです。豊中市というより、総本部の日本政府を相手とした、ともいえる大きな裁判であるから、簡単ではないのです。

絶対に簡単ではない。しかしこの困難な裁判を少しでも前進させたなら、大変な快挙(胸のすくような、すばらしい行為)そのもので、ファイトバックの会みんなが歴史的人物になるかもしれません。それほど困難な裁判を闘っているということを、ここで改めて自覚しつつ、しかし、決して後戻りはしないスタンスで、これからも闘ってゆきたいと思います。

第1審の山田裁判長判決は、どのようなご気分で下されたものか、いまだ持って理解に苦しむばかりです。しかし、その奇妙な判決のおかげで、私たちはさらに怒りの炎が燃え、闘いの輪を広め、支援のレベルを高められたといえるかもしれません。各自の厳しさがより深まったと思います。宮地弁護士のお話を聞いて、これからも、まだまだ闘いようがあるし、日本も世界も、私たちの動きいかんによっては、徐々に改善されて行くわけですから、闘いの動きを止めないことが、なにより大事であると思いました。

さて、2007年この1年は、2月21日の桂容子証人の証言に始まり、9月12日の全面敗訴、それを受けて9月26日第2審へ控訴決断、そして12月8日の集会で今年の闘いの火が収められました。今年は提訴以来3年目となり、陳述書、抗議ハガキ、さらに、デモ行進と、盛り沢山のメニューを精一杯やってのけたと思います。

来年はまだまだ難題が山積かもしれませんが、三井原告を初めとして、歴史の必要な転換点にその役割を与えられていると理解し、多いに受けて立とうではありませんか。それには、何より心身の安定、健康が一番。どちら様も、くれぐれもご自愛くださいまして、来年に備えていただきますよう祈りあげつつ、今年1年お疲れ様でございました。以上、8日のご報告と共に、この1年を振り返っての感想まで。

勝又 みずえ(ファイトバックの会@岩国)
by fightback2008 | 2007-12-11 21:16 | ファイトバックの会の活動