反動に反撃を
2008年 03月 24日
現憲法の枠組み・配列は、第1条の天皇から始まり、天皇を中心とした国家主義は変わっていません。民法も戸籍筆頭者を頂点に記載されています。その中で戦争放棄の9条、個人の尊重の13条、男女平等の14条は輝いていますが・・・。
戦前、日本政府は女の人権を無視し、富国強兵・産めよ増やせよという国策を取りました。右翼の「家族制度は国体の基礎」と言う基本理念は、今も一貫しています。男は外に働きに出て、女は家で家事・育児をやり、男女役割分業を固定化して、家庭も国家も安泰と言う考え方です。おじいさんは山に芝刈りに、おばあさんは川に洗濯にーーこの性別役割が日本の軍国主義・天皇制国家を支えて来たのです。
さて、2月・3月・4月は、良心ある教師にとって受難の季節です。卒業式、入学式があるからです。日の丸・君が代を掲げて他国を侵略し、戦後その反省のないまま日の丸・君が代を使い続け、天皇制度存続を認め、男女性別役割分業をよし!としてきた62年間。私は20代、私は生まれてなかった・・・だから私には関係ないわ、と言えるのでしょうか?
教壇に立つ教師は、戦争をしかけ個人を尊重しない社会体制の在り方を知って、黙って見過ごせるのでしょうか?いいえ、断じて黙るわけにはいかない。男女平等教育を進めることを、一歩たりとも引くことは出来ないのです。バックラッシュ(反動)に対して、ファイトバック(反撃)する時です。
ここまで書いたのは前文です。これから本文に続くのです。
2月26日(火)午前10時、大阪高裁。三井マリ子館長雇い止め・バックラッシュ裁判控訴審に傍聴に行こう!これ1回で結審・判決と言う事態も有り得るのです。高裁は支援者の出方を観ているのです。
この裁判は勝たなくてはならない。そのためには、たくさんの人が、それぞれに怒りのバケツ水を持って、バックラッシュ本家本流の火種に向かって火消しをしなければならないのです。
もし、三井マリ子が貴女のお姉さんなら、妹なら、お母さんなら、おばさんなら、お祖母さんなら、妻なら、恋人なら、あなたの愛する人が一人で社会体制に刃向って行っているとしたら・・・。
助けて下さい。私は、お金もないし体力もないけれど、明日の夜、東京から夜行バスに乗って、大阪高裁傍聴に駆けつけます。たくさんの人と大阪高裁で再会出来ることを信じています。最後の最後まで、あきらめてはいけない!!
北村 三津子(介護福祉士)