大江・岩波訴訟、勝訴!
2008年 03月 28日
軍関与を司法明言 元隊長、悔しい表情 沖縄ノート判決。集団自決は、旧日本軍が深く関与した――。岩波新書「沖縄ノート」の表現について、3月28日大阪地裁は、沖縄・渡嘉敷島の島民らの悲惨な集団自決の背景に軍の存在があったことを明確に認める判決を下しました。
「軍と国の教育を背景に軍の強制があり、悲劇が引き起こされたと考えている。私の書物が主張していることをよく読み取ってもらえた」と、大江健三郎さんは判決を評価したそうです。
■東京新聞 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008032890140340.html
大江健三郎さん出版を差し止める訴訟。集団自決『一つの結論』 大江さん 『戦争拒む精神訴える』 。軍は集団自決に関与した-。ノーベル賞作家・大江健三郎さんらの著作の記述が焦点になった沖縄集団自決訴訟。教科書検定にまで影響した史実論争に、大阪地裁は28日、一つの結論を出しました。
この訴訟の背景には、2003年の有事法制、2005年の提訴、2007年の教科書検定意見での「軍の強制」削除の三つの動きがあるとされています。
女性は家にいて「いい子どもをつくってください」(北川悟司議員ー当時)と母性を押し付ける動きと、本裁判原告側の戦争を肯定する動きは、同根です。その意味でも大阪地裁の判決を歓迎します。
ファイトバックの会Webチーム