三井裁判とILO条約
2008年 03月 24日
三井裁判報告会を主催するワーキングウーマンから、私を含め5名が参加しました。東京から兼松裁判の原告、関西から住友3社の原告たちも参加されていました。
ILO100号条約について……同一企業内の男女間に限定しての同一価値労働には同一賃金を、というもの。雇用および職業に関する差別を禁止する111号条約と、セットになっているが、111号条約を批准していないのは先進国では日本とアメリカだけ。日本は100号条約を批准して40年以上たつが、実行の枠組みが政府として準備されていない。政府は労基法4条に、同一価値労働、同一賃金は含まれるとしているが、4条の女性差別禁止条項だけでは不足である、というのがILOの考えである。
100号条約を立法化せよ、との勧告がILOから日本政府に対してだされたが、強制力がなく、闘って勝ち取るしかない。が、外圧に弱い日本政府だから、勧告が出されたことは立法化への動きを強める追い風となる、と。
具体的には、現在ある労基法4条に同一価値労働・同一賃金の規定をもうけるというのが近道である。以上、簡単に内容報告です。
4月13日名古屋での三井裁判報告会のチラシを配布させてもらい、PRタイムには、三井裁判報告会にも足を運んでいただくよう発言もさせてもらいました。さらに、浅倉むつ子教授に同一価値労働・同一賃金と非常勤雇止めとの関連性についてお話下さい、と質問用紙に書いて出したところ、浅倉教授から「三井裁判の非常勤雇止め問題は、労働の価値を正しく評価するという点で、深い関連性がある」とのご発言をいただきました。
やるべきことがやれて、ほっとしている岡田です。4月13日のチラシのはけ具合もいいようにと思いますが(女性会館31枚、つながれっと99枚がなくなっていました)、参加者の数はまったく読めません。圧倒的シェアを誇る中日新聞と朝日新聞に、事前取材も交渉中です。参加人数はさておき、「三井裁判」のPRにはなっていると思います。国際女性デーの日、新婦人主催で、竹信三恵子さん(朝日新聞編集委員)の講演会があり、そこでも150枚ほどのチラシを入れさせてもらいました。
以上、名古屋からの報告でした。
岡田 夫佐子