館長雇止め・バックラッシュ裁判の情報をお伝えします


by fightback2008
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「陳述書」感想 6

胸を打つ陳述書でした。

理路整然と、冗長にならずにポイントをおさえて、解り易く、三井さんの身に何が起こったのか、そして三井さんが何を訴えたいのか、説明されています。一つ一つの記述に、三井さんの真摯な姿勢が現れていると思います。

執拗・猛烈なバックラッシュの動きと、それに屈していく豊中市の動き、そして三井さんを排除するための市の画策が、地道なリサーチに基づき、時系列に沿って起こった事実の一つ一つを挙げて、丁寧に述べられています。具体的事実に基づいてたたみかける理論はとても説得力があります。豊中市のやり方は非常に狡猾で陰湿、三井さんの現実に起こった出来事を一つ一つ挙げていく文面から、それが浮き彫りにされていると思います。

 Ⅲ章では三井さんのすてっぷにおける精力的な活動が如実に示されています。豊中市の男女共同参画推進センター館長としてこれだけの働きをする人が他にいるでしょうか? これだけ心血を注いで働き豊中市の男女共同参画事業に貢献してきた結果、何の理由もなくクビを切られることの理不尽さがどんなに大きなものか、よく判ります。

 豊中市の言い分で最も呆れるのは、館長職を初めから「一時的な」職としか予定していなかった、とする点です。それで一体どんな「男女共同参画」事業を実現させるつもりだったのでしょう?その実効性ある事業のためには長期的・継続的・安定的な基盤がなければならないことは明らかです。また、そもそも、初めから「使い捨て」にされることが分っている館長の下で、どんな充実した「男女共同参画」事業が可能なのでしょうか?その不当性は陳述書(26頁や65頁以下等)でも丁寧に論証されています。

 特に、66頁で三井さんが応募者に対する裏切りと述べている点には全く同感。もし、豊中市の言う通りあくまで「一時的」な職としてしか設定していなかったのであれば、その旨を公募の際、勤務条件として募集要項にはっきり(「いつクビを切られるかわかりません」と)掲げるべきです。そして、そんな不安定な館長職と知っていたら、一体どれだけの人が応募したのでしょうか?

 不謹慎な言い方になるかも知れませんが、この陳述書は読み物としてもとてもドラマティック。一人の女性がどんなに卑怯な仕打ちを受け、それに翻弄され、耐えがたきを耐えながら、果敢に戦いを挑んでいくのかというこのストーリーを、フィルム化してほしいくらいです。

 京都で初めて開かれた三井さんの提訴報告会に出席し、三井さんの身に降りかかったことを本人の肉声ではっきりと知ったとき、「これぁ、やらなあかん」と心の底から思ったことを思い出します。これは三井さん一人の問題ではなく、この国に生きる女性に普遍的に襲いかかりうる問題だからです。今回この陳述書を読んで、その思いを新たにしました。

 三井さんの陳述書と被告の準備書面とを読み比べて丁寧に検討し、かつ、十全の証人尋問を行えば、どちらの言っていることが真実か自ずと判るはずです。裁判所が、三井さんのこの渾身の力をこめた陳述書を真正面から受け止めて、良識に則った審理・判断をしてくださることを切に望みます。

栃久保 ゆきひ
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by fightback2008 | 2006-03-31 13:22 | 応援メッセージ
公務の非常勤職員でも雇止めは無効、とした歴史的判決を読むには
http://www.f8.dion.ne.jp/~wtutokyo/06.3.24.pdf(リンク切れ)

ファイトバックの会Webチーム
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by fightback2008 | 2006-03-31 02:33 | 非常勤・非正規雇用
我々の長崎市役所嘱託員の裁判が28日にありました。東京地裁の判決に基づいた新証拠が長崎地裁に採用されました。新証拠には、判決文と組合役員の陳述書、そして現役嘱託員の陳述も含まれています。

本来は28日が最終弁論の予定だったのでこの証拠は期限を過ぎての提出で却下の可能性がありました。しかし、裁判官3人の別室での協議の後、採用されることと決まりました。やはり、東京地裁の判決の重大性が認められたのだと思います。

今回の新証拠の採用のため、相手方が対応を検討したいとのことで、最終弁論が4月25日に延期されるということになりました。

今回の裁判を傍聴して、東京地裁の判決のおかげで相当雰囲気が変わったと実感しました。

梶本 尚史(「長崎市役所嘱託員の解雇撤回を支援する会」支援者)
長崎裁判の情報はこちら長崎市役所嘱託員の解雇撤回を支援する会
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by fightback2008 | 2006-03-31 01:53 | 非常勤・非正規雇用
原告「陳述書」を読んで三井さんへ

①Yさんはじめ豊中市の女性政策を進めていた人は、館長公募に必ずしも賛成ではなかったか、館長は単なるお飾りだと思っていたのではないか。

②あなたの活動や業績がわかりました。「すてっぷ」の事業がマスコミに出ることで、バックラッシュ勢力があなたを標的にして集中攻撃したと思います。あなたが「すてっぷ」でやったことはほかの女性センターでもモデルにすべきですね。でも、300万円少しの年収では元が取れませんね。ところで、トイレを男女で同じ色にしたのはYさんたちであって、あなたの責任ではない。

③行政の及び腰と事なかれ主義が浮かび上がってきました。あなたの解雇は、行政に圧力をかける闇の世界との裏取引の一環ですね。市民に事実を知らせることで、闇の勢力を行政から追い出すべし、と思います。

④全国公募と契約更新。バックラッシュ勢力との取引のため、あなたをやめさせることにした。

⑤バックラッシュ派に屈服した行政。豊中市ばかりでなく、多分あちこちで、国も含めて女性政策がゆがめられています。

⑥館長をすぐに首にはできないので、非常勤職であることを悪用して、試験を受けさせたという点では、横浜の宮崎朋子さんと一緒ですね。

⑦非常勤雇用であることの問題点。女性センターの職員は特に非常勤職が多いですね。組合に入って、雇用は継続できるが、賃上げはないので、次々とやめていく。

⑧市と議会の対応、人事、財団の独立性など、さすが東京都で議員だった経験が活かされ、説得力があります。

⑨行政の女性政策が妥協の産物であることの証明、議会での質問や回答の胡散臭さが、わかりました。共産党議員など一部の議員以外はほとんどは、行政が質問も回答も作っていると大阪市役所の人に聞いたことがあります。

⑩財団の胡散臭さ。果たして市から独立しているの? 財団の理事は審議会と一緒で市にたてつかない人ばかりが選ばれているようです。

正路 怜子(WWN会長)
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by fightback2008 | 2006-03-30 12:31 | 裁判情報
千葉県の「男女共同参画」の拠点の灯りを消さないで!

2月定例県議会で、知事提出の「男女共同参画設置管理条例案」(千葉市に「男女共同参画センター」の本館、柏市と館山市に分館を設置、県の直営とする)が否決されました。結果として柏市の「女性センター」が廃止となり、事実上、千葉県の「男女共同参画」の拠点は、3月31日をもって、なくなることになりました。5000件のDVを含む相談、定期カウンセリング、さまざまな研修・講座、フェスティバルでの交流などができなくなります。千葉県女性センター(柏市)の存続と「設置管理条例案」の実現を訴えて、柏に集まりませんか?

日 時 3月31日(金)12:00~13:00(雨天決行)
場 所 柏駅東口 ダブルデッキでリレートーク、チラシ配布、署名集め。その後、バスで「女     性センター」まで移動(30分)。14:00~ 門の前でアピール文手渡しなど。
主 催 千葉県女性センターを考える会/ 男女共同参画センタープロジェクト
連絡先 千葉県女性センターを考える会

【注:千葉県議会は自民党が単独多数。反対は自民党のみ。他政党は全部賛成】
     
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by fightback2008 | 2006-03-29 12:31 | バックラッシュ関係
千葉県の条例に関し、FAXや要望書への賛同、本当にありがとうございました。残念な結果および、千葉県議会傍聴報告が何人かの方からもありましたが、私からも、報告します。

今朝の朝日新聞千葉版では、神元記者が、柏の女性センター廃止を決めた自民党の責任は重い、と書いていました。メディアが自民党を批判するのは最近では本当に珍しくなりました。

神元氏の署名記事を評価したいと思います。
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000603250002
上記朝日新聞のHPの地域情報ではその辺は削除されています。

読売地域ニュース
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news001.htm

朝日には載らずに読売が伝えている点として、自民党は委員会で条例案を否決したあとで、柏の女性センターまで廃止されるとは思わなかった、ことがあります。自民党議員が条例の中味をよく調べもしないで会派の決めた正否に従っていることがわかります。

そのことについて、議会の中でも動き(具体的には書きませんが)があり、自民党は全体の予算案には賛成したことでもあり、柏の女性センター予算に限り執行を了承したとの話もあります。

しかしこれはあくまで水面下のことであり公的には各紙が書いている通りです。柏の予算が生き残る可能性はあるにせよ、3ヵ所のセンター設置案は完全につぶされました。さらに自民党への批判を強めなければなりません。抗議のメールやFAXを全国から送っていただきたいと思います。

神元記者を評価しましたが、メディアとして本当は報道しなければならないことが、もう一つありました。

採決前に急に休憩となり2時間近い間、傍聴者は何の説明もないまま待たされ、柏センターを存続させることについての議員提案、あるいは付帯決議を自民党が出すのか、との情報も飛び交い期待が膨らんだのですが、再開された本会議では淡々と採決が行われた後に思いもかけず、市民ネット・無所属市民の会の吉川議員の討論中の文言削除動議が提出されたのでした。

吉川議員の発言は、先の委員会(障害のあるひともない人も暮らしやすい千葉県作り条例審議)における自民党議員の人権意識欠如の発言を討論の中で引用したのですが、それを削除せよというものでした。千葉県議会常任委員会はテープを採っておらず職員の要約筆記のみ、事実を精査することもなく、その場で削除が多数決で決定。

女性センターを作らせず、障害のある人・・条例を作らせないのと同じ、少数意見の切捨てを当然とする自民党の体質は基本的に民主主義とは相容れないものですが、その実態を今回も県民は新聞報道などから知ることはできませんでした。そういう意味でメディアはまだまだ、真実に迫っているとはいえません。

数少なくなった傍聴席で最後までこの事態を見守っていたものには疲労感のみが残った県議会最終日でした。こんな県議会がなぜ存在するのか、と傍聴者から問われ、答えたのですが、それは、県民の関心が県議会に向いていないことに加え、自民党議員が7割以上という異常さの背景には選挙定数の問題があります。

県議会議員選挙の定数条例は議会が上程するものですが、現在5倍を超える1票の格差があります。千葉市緑区は10万人でひとりの県議会議員南房総では8万人で4人(すべて自民党)

もし、人口で機械的に割り振った定数条例となれば、圧倒的な人口が都市部に住んでいることから考えても自民党の議席は過半数にも届かないでしょう。そんな、条例を県議会が提案するはずもなくこの事態は、更に続くことになります。(昨年自民党の賛成で定数条例改正案が通ったため。)

最後には市民の政治参加を広げなければならない、という話になってしまいます。

もっと政治を!

岩橋 百合(全国フェミニスト議員連盟、元千葉県議)
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by fightback2008 | 2006-03-29 12:22 | バックラッシュ関係
三井マリ子さんの「陳述書」は、3月15日傍聴後の「弁護士解説付き交流会」参加者に仮印刷にしたものが配布されました。現在、冊子にする作業を進めていますので、少しお待ちください。

上田美江代表の「傍聴依頼文」にもありますように、4月17日傍聴にきてくださる方には交流会でお渡しできる予定です。少々、お待ちくださいますようお願いします。

4月17日は、13:30から大阪地裁809号法廷にて豊中市人権文化部長の証人調べです。


ファイトバックの会
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by fightback2008 | 2006-03-28 18:28 | 裁判情報
  昨日、三井さんの新しい陳述書を読みました。
 A4版にして100ページを超えるもので、読みきれるかな?と思いましたが、読み始めると、とても読みやすく、一気に読んでしまいました。
 これまでのものに比べ、裁判用語が少なく、マリ子さんの普通の文章に近く、なおかつ事実を冷静に述べ、私たちの知らなかった背景や裏面で進行していたことがよく理解できました。バックラッシュの正体についても、より詳細に述べられています。
 編集にも読みやすくするための工夫が見られ、小見出しを多くして、当時の会話・状況などを太字にするなど1冊の書物を読むような感じで読むことができました。
 読みながら思い出したのは、最初のショックから立ち上がって提訴する前の三井さんの表情や語り方でした。こちらの認識も足りなかったため、思いの深さは伝わるものの理解したくてもできないところがありました。
 陳述書はその後の三井さんが、自分に起きたことを一つ一つ洗いなおし、背景を調べ、順序だて、整理していったことそして素人にもわかるように語ることを獲得した経過を示していると思います。それが壮絶な苦しみの中で、行われたことに心からの尊敬の念を覚えます。
 これまでの「訴状」「準備書面」を読まれた方も、まだ読んでいない方もぜひ読んでいただきたい陳述書です。

 勝訴の折には、写真やカットなどを補えば、このまま、出版できるものだと思います。ここには裁判所への提出資料が載っていませんが、出版の暁にはぜひそれも見たいと思いました。

岩橋 百合(全国フェミニスト議員連盟、元千葉県議)
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by fightback2008 | 2006-03-27 15:53 | 応援メッセージ
  2006年春、「館長雇止め・バックラッシュ裁判」はいよいよ証人尋問がはじまります。これからが本番です。原告の三井マリ子さんは「陳述書」を書き終え、3月15日、大阪地方裁判所に提出しました。2004年12月の提訴から1年3ヶ月。心身ともに疲れた彼女を支えているのは、全国の仲間たちの応援です。
 さて過日は、大法廷使用を求めて署名して下さった皆様、本当に有難うございました。お陰をもちまして209名もの署名をいただくことができました。早速、「大法廷で開いてください」との署名簿を裁判所に持参したのですが、無視されました。そこで裁判当日(3月15日)、弁護士がその理由を質問したところ「この事件については、大法廷は使用しない」で終わってしまいました。弁護士が繰り返し理由を尋ねましたが、納得のゆく説明はありませんでした。
 そこで再度のお願いで恐縮です。
次回4月17日(月)、5月22日(月)は証人調べの重要な裁判です。是非多数、傍聴してください。廊下まであふれる傍聴者の多さが、この裁判への関心の高さを示し、大法廷への変更の可能性もあると思います、そして勝利への決め手になると信じます。どうか万障おくり合わせの上、傍聴をお願いします。
 また、更なるお願いで申し訳ございませんが、三井マリ子さんが心血をそそいで書き上げた「陳述書」をお読みください。裁判に関わる彼女の負担たるや半端ではなく、長大な訴状書きに始まって、弁護団との綿密な打ち合わせに基づく準備書面つくり、10万字に及ぶ「陳述書」作成と、パソコンへ打ち込んだ文字は何十万字。ついには、ひどい肩凝り、頭痛、手のふるえ、ぴくぴく瞼などの症状に見舞われてしまいました。
 「陳述書」は裁判に使われるだけではもったいない内容です。読み物として最高のものです。当日販売しますので是非買ってください。重ね重ねのお願いですが、どうかお聞き届けいただけますように。                     

上田 美江(ファイトバックの会代表、「スペースえんじょ」主宰)


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証人への尋問期日 
2006年4月17日(月)午後1:30~4:30 大阪地裁809号法廷 
出廷証人 豊中市人権文化部長 本郷和平氏

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2006年5月22日(月)午後1:30~4:30 大阪地裁809号法廷
出廷証人 元豊中市人権文化部女性政策課課長 武井順子氏

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*傍聴参加の方は、午後1時に大阪地裁正面玄関にお集まり下さい。
(5月22日の809号は予定)

証人への尋問期日
終了後は「弁護団解説つき交流会」にどうぞ!
争点を弁護士の先生にわかりやすく解説していただきます。男女平等に関する生きた法律を学べる絶好のチャンス。無料。ただし支援者のみ。
●16:30~17:30
●第5大阪弁護士ビル3階 プロボノセンター
大阪市北区西天満4-6-3大阪地裁北門前

7月3日10:15〜16:00 証人への尋問期日 出廷証人 山本元事務局長、高橋理事長

連絡先:ファイトバックの会
Tel 06-6365-5215 (大野協同法律事務所内)

このチラシはこちらPDF版で友人にお知らせください。
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by fightback2008 | 2006-03-27 10:37 | 裁判情報
今回の東京地裁の判決を聞いて、感慨深いものがあります。判決文を読んで、「打ち切られた職員にとっては、明日からの生活があるのであって、道具を取り替えるのとは訳が違う」の一節には感動を覚えました。

こちらの長崎市役所の嘱託員(非常勤職員)の雇い止めの事件での話です。いくら雇い止めされる嘱託員の生活の問題を主張しても、当局側の者は団体交渉で「嘱託員の給与は生活給ではない」(任用の報酬だからと称して)と言い張りました。生活給ではないのなら嘱託員は何で生活しているのか、生活給以外の何物でもないではないかといくら追求しても、その執拗な態度を崩しませんでした。このような非人間的な当局側の面々に、今回の判決のこの一節をぶつけてやりたいという気持ちがしてなりません。

長崎の裁判も今月28日で最終弁論で結審ですが、最終弁論間際になってこの朗報を得て、組合の執行部も弁護士さんも、この判決を裁判に生かすために取り急ぎ対策をしている様子です。ともあれ、終審に間に合うようにこの朗報があったことを非常に嬉しく思います。

梶本 尚史(「長崎市役所嘱託員の解雇撤回を支援する会」支援者)
長崎裁判の情報はこちら 長崎市役所嘱託員の解雇撤回を支援する会
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by fightback2008 | 2006-03-27 10:29 | 非常勤・非正規雇用