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館長雇止め・バックラッシュ裁判の情報をお伝えします


by fightback2008
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ニューヨーク大学のTAストライキへのサポートを!

ニューヨーク大学(NYU)が現在、大変な状況に陥っています。

大学院生のティーチングアシスタント(TA)たちがストライキをしていたのですが、それに対して学長が「ストライキをやめて仕事に復帰しないと、給与と将来アシスタントの仕事を得る可能性を剥奪する」という声明を出しました。そして、仕事に復帰したアシスタントたちに対しても、「来学期仕事を休む(ストライキに参加する)ようなことがあると、給与もしくは将来の雇用も保証されない」と言明しました。

大学院生のTAは労働者であり、この学長声明は労働者のストライキ権を認めないという許しがたいものです。大学の授業、そして経営自体も、大学院生のTAたちがいないと成り立ちません。

日本の非常勤同様、アメリカの大学のTAや非常勤講師たちも、有期雇用であり、常にいつ雇われないかもしれない恐れを抱きつつ、生活もぎりぎりの賃金状況を強いられています。
とくにニューヨーク大学のような私立の大学は、組合運動が押さえつけられてきた歴史があり、大学院生の労働条件も非常に悪い場合が多いのです。私が現在いるシカゴ大学も私立ですが、大学院生TAの労働条件は最悪です。

私は、ミシガン大学の院生時代、大学院生組合の運動をしてきました。その経験からいっても、今回の事態によって特に深刻な悪影響が及ぶのは外国人の院生です。外国人は、学外で働く事ができるビザを所有していないため、大学側が給与不払い、将来の雇用をしないなどとなると学校をやめねばならないことを意味します。しかし当然ながら、外国人であってもストライキなど労働者として当然の権利を剥奪されるようなことは許されません。

私たちに今、できることは、このような暴挙は許さない!という声をニューヨーク大学の学長に伝えること。具体的に次の2点です。

1)ニューヨーク大学の学長 John Sexton氏あてに抗議のメールを送る。
john.sexton@nyu.edu
簡単な英語でかまいません。組合との交渉を一刻も早く再開するようにという要請メールをお願いします。

2)http://new.petitiononline.com/mod_perl/signed.cgi?tosexton
このペティション(署名用紙)サイトにサインをする。
上記のサイトにはいると、ニューヨーク大学学長あての手紙にサインをすることができます。
英語が苦手、、という方の場合、こちらの方法は簡単です。とくに大学や、その他の教育関係者の方々のご協力をお願いします!

山口 ともみ (シカゴ大学研究員、ファイトバックの会)
by fightback2008 | 2005-12-07 00:50 | 非常勤・非正規雇用