館長雇止め・バックラッシュ裁判の情報をお伝えします


by fightback2008
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藤原房子著『大きな歯車のはざまで  教育が残し得たもの』

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とてもいい本である。ぜひ一読を進めたい。とくに教育関係者には必読だ。著者の藤原房子さんは日経新聞の女性記者第1号。戦前の「日本婦道の理念」から現在の「自分の個性に沿って生きるのが当然」まで、自身の半生記と重ねながら時代の変遷を生き生きとつづっている。

もっとも迫力に満ちているのが最終章。日本におけるバックラッシュの開始にまつわる歴史的証言といえる。

パンフレット『新子育て支援 未来を育てる基本のき』が、国会で民主党(当時)の山谷えり子議員から執拗に糾弾・非難された時の様子だ。当時、藤原さんは、そのパンフレットを発行した(財)日本女性学習財団理事長だった。山谷議員の「言いがかり」質問、それを鵜呑みにした福田康夫男女共同参画大臣答弁、産経新聞によるフレームアップとその波紋、坂東真理子男女共同参画局長や名取はにわ主任社会教育官の冷たい対応。バックラッシュの激しさは、藤原さんを「なぜこうまで非難・攻撃されなくてはならないのか」という事態に追い込んでいく。

この本は、理事長という職務にあった人が、プロのジャーナリストの目を持つジェンダーに敏感な藤原さんだったからこそ「残し得たもの」である。  

2005年9月発行 ドメス出版 2400円

ファイトバックの会Webチーム
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by fightback2008 | 2005-12-06 11:03 | バックラッシュ関係