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館長雇止め・バックラッシュ裁判の情報をお伝えします


by fightback2008
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すてっぷ評議員である私たちはまったく知らされてなかった

準備書面は8月のも9月のも読ませて頂きました。8月のを読んだあと裁判の傍聴に行けないので感想を書いたメールをお送りしたはずでしたが、(8月下旬か9月はじめ)見当たらないので、両方を含めた感想を以下書かせて頂きます。 

■手続き上の問題点
8月の準備書面でこれを丁寧に指摘されているのは最も必要なことですね。すてっぷ評議員である私たちはこの辺の経緯はまったくなにも知りませんでした。評議員会は「すてっぷ」の運営委員会という位置づけです。

■後任館長の募集・採用の茶番劇は本当におかしい限りです。

■ただ組織改革が館長はずしのためにだけに行われたということは、私はないと思います。準備紙面で一番弱いところはバックラッシュと組織改革との因果関係の証明で、とくに館長はずしのための組織期改革だという証明ではないでしょうか。2004年1月26日、武井さん(豊中市男女共同参画課長)と山本さん(すてっぷ事務局長)から個人的に説明を受けたとき、組織改革は財政上の理由であることを強調なさってました。しかし「すてっぷ」への各種の攻撃について話があり、フェミニスト間で対立しなければならないのはなんて情けない、と私は言った覚えがあります。

■9月の準備書面のジェンダー概念の説明について
genderは、かってはsexと同じ意味に使われたこともあり、現在でもそのような用法をしている人が欧米でもある。しかし1975年以後の国連の文書に出てくるジェンダーはすべて社会的・文化的に形成された性別の意であり、それは1960年代後半からのフェミニズム運動から形成された歴史的概念というべきである。つまりそれが家父長制の元にある男女の支配構造を意味すると解釈さるべきである。さもないと1999年のノルウェーで開催された国際学際女性会議のスローガンのgenDerations(脱ジェンダー化)も意味をなさないことになる。国連の文書でジェンダーが使われている例としては北京行動綱領Chap.3,para46 Chap.4 para.59, 62(d), 68,70(a)など枚挙にいとまがありません。したがってジェンダー・フリーは上記のような権力構造における男女の支配・被支配関係をなくそうという意味であることを認識すべきです。多くのジェンダー・バッシングをしている人々はこの意味を生物学的性sexと同義にとらえているふしがあります。

小松 満貴子(大学非常勤教員)

準備書面はこちら )
by fightback2008 | 2005-10-15 15:07 | 裁判情報