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館長雇止め・バックラッシュ裁判の情報をお伝えします


by fightback2008
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被告の主張は、裁判にあたってこねあげた言い繕い

7月4日の原告「準備書面」を読んで

1)はじめに挙げられた、東芝臨時工と日立メディコの判例には感激した。「・・・…あたかも期間の定めのない契約と実質的に異ならない……場合には」と、契約期間を口実にした首切り放題を許さない判例の、なんという進歩性だろう。更新が続いてこそと思われる性格の仕事の場合であっても、非正規雇用者は、雇用通知書に書かれた期限の日付は、雇い止めの日でも何でもないと思っていいのである。非正規で働く女性たちよ、このことを肝に銘じよ!と言いたい。

2)被告らは三井館長について、「象徴的存在、看板役、広告」であったと主張している。短期での使い捨てが正当であることの口実として上げているのだ。豊中市での、公募の仕方、選んだ人材、前後の姿勢等からも、これは、裁判にあたってこね上げた言い繕いであると感じないものはいなかろう。言うに事欠いての、非論理と言える。

3)人間が広告・看板の役目をすることは、いつも、軽視につながるものではない。男女共同参画実現の事業で、その道での飛びっきりのスぺシャリストを招致することは、もうそれだけで、看板塔よろしく、意識向上が期待できる。その看板塔に三井さんが適者であることは、私が、太鼓判を押す。ちょっと前、三井さんの講義を直接聞いたからである。講義は「男女平等推進の体制がここに到るまで」についてのものだった。それは我が武生市でのこと。講義は、錚々たる人たちを対象に行なわれた。私は対象者ではなかったが、講義を聞きたいあまりに場違いを承知で心臓強く紛れ込んだのだ。そして講義がよく整理されていること、説得力に富んでいること、心地よい声量などで、私は心底、感嘆した。三井さんに太鼓判を押すぺき根拠は、他に数限りなくあるのはもちろんである。

橋本チエ子(女性史研究家、武生市在住)
by fightback2008 | 2005-07-27 00:15 | 裁判情報