三井さんの元気にエール!
2007年 05月 24日
アステラス製薬男女差別裁判の元原告・仙頭史子さんが三井マリ子さんにメッセージを寄せてくださいました。メッセージを届けてくれた遠山さんの一言を添えて紹介します。
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三井さん。アステラス製薬男女差別裁判・元原告の仙頭です。私は同じ裁判長,共通の弁護士の下で,4度にわたる大法廷での証人尋問を満席にして男女差別裁判をたたかった結果、「原告の処遇と,原告と同時期入社同学歴である他の男性従業員の処遇との間に格差が存したことが認められ」と、当方の主張がほとんど認められたことから判決を待つことなく3月27日に和解しました。
元原告として,正社員の差別裁判はある程度流れができたように感じました。しかし,社会における差別が解消したわけではなく,派遣社員や契約社員と名を変えて差別はますます増えています。三井さんのように館長職に就くような人材でも非常勤という枠に押し込められれば,都合のよいように使い捨てにされ得る時代です。このような流れに釘を刺し,真に人格が尊重され,働きやすい社会にするために,立ち上がられた三井さんの元気にエール! 是非勝訴して多くの女性に三井さんからのエールを送って下さい。(裁判傍聴にも参加できず,何のお役にも立てなくて申し訳ありませんが)私も心から応援しています。
最後に,私の裁判で証人尋問を大法廷で開くことができたのは,直前に三井さん裁判の「大法廷を使用させよ」事件が話題になったおかげなのです。ありがとうございました。
仙頭史子http://www003.upp.so-net.ne.jp/sentou/ リンク切れ
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仙頭さんは、大阪府立高専を卒業後、1973年に藤沢薬品(現アステラス製薬)に入社し、研究所で17年間、分析や理化学基礎研究に従事してきました。当時の労務管理は、男性のみを昇格・昇給の対象としていたため、男女格差は広がるばかりでした。仙頭さんは、「このままではいつまでたっても男女差別を受け続ける」との思いから、1990年営業職に転じ、女性初のMR(医療関連情報担当者)となりました。
しかし、男性と同一の職務につき、同僚男性に劣らない営業成績をあげても資格や賃金の是正はおこなわれませんでした。それどころか1997年の給与体系の変更で、営業職が総合職コース(C職)に確定し、「これで差別が是正される」と期待した矢先に子会社への出向を命じられ、一般職(B職)と位置づけられました。
仙頭さんは入社後、一貫して賃金格差の是正を会社に求めてきましたが、真摯に対応しない会社に対し、2002年3月に提訴するに至りました。大企業を相手に、原告一人で現職のまま闘われ、2007年3月、「被告は、原告に対して解決金として2500万円を支払う」、「被告は、原告を含む従業員の今後の処遇について誠実に対応する」などの条項の勝利和解を勝ち取られました。
遠山日出也(中国の女性・ジェンダーニュース+主宰)
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「大法廷を使用させよ」大法廷キャンペーンは
http://fightback.fem.jp/katsudo-mokuji.htmlから
大法廷キャンペーン・ブログ関連記事は
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三井さん。アステラス製薬男女差別裁判・元原告の仙頭です。私は同じ裁判長,共通の弁護士の下で,4度にわたる大法廷での証人尋問を満席にして男女差別裁判をたたかった結果、「原告の処遇と,原告と同時期入社同学歴である他の男性従業員の処遇との間に格差が存したことが認められ」と、当方の主張がほとんど認められたことから判決を待つことなく3月27日に和解しました。
元原告として,正社員の差別裁判はある程度流れができたように感じました。しかし,社会における差別が解消したわけではなく,派遣社員や契約社員と名を変えて差別はますます増えています。三井さんのように館長職に就くような人材でも非常勤という枠に押し込められれば,都合のよいように使い捨てにされ得る時代です。このような流れに釘を刺し,真に人格が尊重され,働きやすい社会にするために,立ち上がられた三井さんの元気にエール! 是非勝訴して多くの女性に三井さんからのエールを送って下さい。(裁判傍聴にも参加できず,何のお役にも立てなくて申し訳ありませんが)私も心から応援しています。
最後に,私の裁判で証人尋問を大法廷で開くことができたのは,直前に三井さん裁判の「大法廷を使用させよ」事件が話題になったおかげなのです。ありがとうございました。
仙頭史子http://www003.upp.so-net.ne.jp/sentou/ リンク切れ
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仙頭さんは、大阪府立高専を卒業後、1973年に藤沢薬品(現アステラス製薬)に入社し、研究所で17年間、分析や理化学基礎研究に従事してきました。当時の労務管理は、男性のみを昇格・昇給の対象としていたため、男女格差は広がるばかりでした。仙頭さんは、「このままではいつまでたっても男女差別を受け続ける」との思いから、1990年営業職に転じ、女性初のMR(医療関連情報担当者)となりました。
しかし、男性と同一の職務につき、同僚男性に劣らない営業成績をあげても資格や賃金の是正はおこなわれませんでした。それどころか1997年の給与体系の変更で、営業職が総合職コース(C職)に確定し、「これで差別が是正される」と期待した矢先に子会社への出向を命じられ、一般職(B職)と位置づけられました。
仙頭さんは入社後、一貫して賃金格差の是正を会社に求めてきましたが、真摯に対応しない会社に対し、2002年3月に提訴するに至りました。大企業を相手に、原告一人で現職のまま闘われ、2007年3月、「被告は、原告に対して解決金として2500万円を支払う」、「被告は、原告を含む従業員の今後の処遇について誠実に対応する」などの条項の勝利和解を勝ち取られました。
遠山日出也(中国の女性・ジェンダーニュース+主宰)
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by fightback2008
| 2007-05-24 07:58
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