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館長雇止め・バックラッシュ裁判の情報をお伝えします


by fightback2008
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「陳述書」感想10: 勝訴して、労働者使い捨て路線に鉄槌を

「陳述書」を拝読させていただきました。 興味深かった点がいくつかあります。

攻撃してくる側が無茶苦茶だということはよくわかりました。伝聞の伝聞で取材もせずに決め付けるというパターンですね。そして、議会での「質問」が、いかにもそれが事実かのように伝えられてしまう。

それは全国の裁判に共通なのですが、豊中市側の問題を指摘したい。館長なのに、非常勤だったということ。結局オープンセレモニーにも参加できなかった。体の良い使い捨てだったということですね。一方で、知名度だけはちゃっかり利用する。憤激を覚えざるを得ません。

男女共同参画を推進しているようにみせかけながら、実際は、労働の規制緩和などで女性を、そして最近では若い男性も使い捨てにする自民党政府の路線が、豊中市にも投射されていると愚考いたします。

5年以上雇ったら期間の定めの無い雇用(正社員)になってしまうから、職員の首を切ってしまえということが、画策されていた。これももひどい話です。人権を推進しながら、実際は、人権をないがしろにする男女共同参画とは一体何なのか?だから、根底のところで、気合が入っていない。ちょっと議会で攻撃されると、信念を持って、男女共同参画を守るのではなく、あっさり三井さんを斬る側に回る。そういうことではないかとおもいます。時流に乗ってやっていただけなのだな、と残念です。今ごろは何でもそうです。人権擁護法などをしようという動きもありましたが政府に人権を守る気など毛頭ない。リベラル派の気を引いて、政権を延命させようくらいの話でしょう。それと一緒です。あとは事なかれ主義。一度、譲歩したらずるずる行くのが分らないのか。

今国会で、行革推進法、それから市場化テスト法案などが衆議院を通過してしまいましたが、これから、今度は、いよいよ行政が企業の金儲けの手段となり、労働者は使い捨てにされていくという状況が広がってしまうでしょう。.豊中市の不安定雇用の館長、そしてスタッフは、労働者の使い捨てに他ならないのですが、それをさらに、企業の金儲けという構造改革のいよいよ本丸に入っていくということでしょう。雇止め訴訟に勝訴することは、こうした流れにも一定の掣肘を加えることでもあると愚考いたします。

もちろん、豊中市が非正規雇用を正規雇用に変えたのは、三井さんを排除するためですから、笑ってしまいますが。

さとうしゅういち(広島瀬戸内新聞経済部長)

P.S. 「陳述書」は1冊800円(実費+カンパ)。申し込みはこちらから
http://fightback.fem.jp/tinjyutu-p.html
by fightback2008 | 2006-04-22 11:20 | 応援メッセージ