緊急ニュース:「裁判長逆切れ? 突如裁判中止」
2006年 04月 17日
「裁判長逆切れ? 突如裁判中止」
17日午後6時台、毎日TVのニュース番組で、上のタイトルで今日の法廷が報道されたそうです。
なぜニュースにまでなったのか、今日の法廷でのできごとを説明します。
今日17日午後1時半から、大阪地裁809号室で、「館長雇止め・バックラッシュ裁判」初の証人尋問が予定されていました。
809号法廷は40人程度なのに、原告側傍聴者は約100人。傍聴席に座れなかった人が廊下に何十人もあふれていました。ドアの前に多数押しかけていた人たちを見て、裁判長が入廷後「入れなかった人と入れた人とに不公平になるので、傍聴券を発行することにします」と言い出しました。そして「傍聴席の人は退室して1階まで場所を特定しますから、降りてください」と言って、自分は退席してしまいました。
必死に席を確保した人が、そこから離れるわけがありません。また同時に、廊下からは「入れてください」という必死の声が聞こえます。
そこで事態を治めるため、原告側弁護士が数人、裁判長に面談を申し入れに行きました。裁判長の返事はまったく変化なく、弁護団は法廷にもどりました。
しかし、何の進展もないまま、時間はすでに30分も経過。
原告側弁護団は、2度目の交渉に裁判長室へ。
「次回の裁判で大法廷の使用について前向きに検討していただけることを考慮していただけるなら、今回は希望者を説得します」とお願いしました。それでも裁判長は木で鼻をくくったように「この事件は大法廷ではしません」というだけ。
しばらくして、裁判長が入廷し、またしても傍聴券についてだけ言いました。でも、着席していた傍聴者は退席せず、外で待っている人の声もやみませんでした。
そしたら突如、裁判長と裁判官は退席してしまいました。原告の裁判をする権利、傍聴者の傍聴する権利を侵害する行為でした。
実は、すでに原告側支援者は、2月17日に、「いつも法廷にはいり切れないので、証人尋問のときはもっと増えるはずだから大法廷にしてください」という209名の傍聴希望者の署名簿を裁判所に届けています。
さらに3月15日の法廷で弁護団から「大法廷が空いているのなら、これだけ傍聴があるのだから使わせてほしい」という要望をしています。しかし、裁判長からは、この事件は809号で行います、という返事しかかえってきませんでした。理由なし、でした。
こういう経過を経ての今日の傍聴人の怒りがあります。
三井さんの大勢の弁護団は、「こんなふうに裁判長が出て行ってしまうなんて30余年間、裁判をしてきたが初めて」「私の20数年間中、裁判長が裁判を放棄したのは初体験です」と、怒りが静まりませんでした。
そこで弁護団は全員、大阪地方裁判所所長に出向いて報告し、司法行政が大法廷をなるべく使わせないような指導をしているのかどうか質問に行きました。応対したのは総務課長。彼は、法廷の使用は部長(三井さんの場合、労働部の部長)、すなわち裁判長が決めていることだという説明に終始。
次に、三井さんの弁護団は「これは前代未聞の事態で、司法の民主化がうたわれる今日、ゆゆしきことである」と考え、緊急記者会見をしました。
というわけで、今日のために準備をしてきた原告・被告双方の弁護団の時間、それと朝5時、6時に家を出て大阪までやってきた遠方からの参加者、休暇をとってかけつけた大勢の支援者の貴重な時間を、いったいどうしてくれる! という一日でした。
ファイトバックの会Webチーム
(写真は地裁内記者クラブにて。原告と弁護団)
17日午後6時台、毎日TVのニュース番組で、上のタイトルで今日の法廷が報道されたそうです。
なぜニュースにまでなったのか、今日の法廷でのできごとを説明します。
今日17日午後1時半から、大阪地裁809号室で、「館長雇止め・バックラッシュ裁判」初の証人尋問が予定されていました。
809号法廷は40人程度なのに、原告側傍聴者は約100人。傍聴席に座れなかった人が廊下に何十人もあふれていました。ドアの前に多数押しかけていた人たちを見て、裁判長が入廷後「入れなかった人と入れた人とに不公平になるので、傍聴券を発行することにします」と言い出しました。そして「傍聴席の人は退室して1階まで場所を特定しますから、降りてください」と言って、自分は退席してしまいました。
必死に席を確保した人が、そこから離れるわけがありません。また同時に、廊下からは「入れてください」という必死の声が聞こえます。
そこで事態を治めるため、原告側弁護士が数人、裁判長に面談を申し入れに行きました。裁判長の返事はまったく変化なく、弁護団は法廷にもどりました。
しかし、何の進展もないまま、時間はすでに30分も経過。
原告側弁護団は、2度目の交渉に裁判長室へ。
「次回の裁判で大法廷の使用について前向きに検討していただけることを考慮していただけるなら、今回は希望者を説得します」とお願いしました。それでも裁判長は木で鼻をくくったように「この事件は大法廷ではしません」というだけ。
しばらくして、裁判長が入廷し、またしても傍聴券についてだけ言いました。でも、着席していた傍聴者は退席せず、外で待っている人の声もやみませんでした。
そしたら突如、裁判長と裁判官は退席してしまいました。原告の裁判をする権利、傍聴者の傍聴する権利を侵害する行為でした。
実は、すでに原告側支援者は、2月17日に、「いつも法廷にはいり切れないので、証人尋問のときはもっと増えるはずだから大法廷にしてください」という209名の傍聴希望者の署名簿を裁判所に届けています。
さらに3月15日の法廷で弁護団から「大法廷が空いているのなら、これだけ傍聴があるのだから使わせてほしい」という要望をしています。しかし、裁判長からは、この事件は809号で行います、という返事しかかえってきませんでした。理由なし、でした。
こういう経過を経ての今日の傍聴人の怒りがあります。
三井さんの大勢の弁護団は、「こんなふうに裁判長が出て行ってしまうなんて30余年間、裁判をしてきたが初めて」「私の20数年間中、裁判長が裁判を放棄したのは初体験です」と、怒りが静まりませんでした。
そこで弁護団は全員、大阪地方裁判所所長に出向いて報告し、司法行政が大法廷をなるべく使わせないような指導をしているのかどうか質問に行きました。応対したのは総務課長。彼は、法廷の使用は部長(三井さんの場合、労働部の部長)、すなわち裁判長が決めていることだという説明に終始。
次に、三井さんの弁護団は「これは前代未聞の事態で、司法の民主化がうたわれる今日、ゆゆしきことである」と考え、緊急記者会見をしました。
というわけで、今日のために準備をしてきた原告・被告双方の弁護団の時間、それと朝5時、6時に家を出て大阪までやってきた遠方からの参加者、休暇をとってかけつけた大勢の支援者の貴重な時間を、いったいどうしてくれる! という一日でした。
ファイトバックの会Webチーム
(写真は地裁内記者クラブにて。原告と弁護団)
by fightback2008
| 2006-04-17 23:09
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