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館長雇止め・バックラッシュ裁判の情報をお伝えします


by fightback2008
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結審を終えて 32: 富山から裁判傍聴、交流会に参加して

大阪府豊中市は男女平等に反対する勢力に屈して、男女共同参画推進センター館長である三井マリ子さんを雇止めしました。事実上の解雇でした。

三井さんが2004年大阪地裁に提訴されてから2年半。先般6月6日、傍聴席を埋め尽す人で溢れた法廷で、裁判官より結審が伝えられました。富山からは、山下さん、橋本さん、山本が参加しました。

結審のあと、弁護士(女性8名)を含めた交流会が弁護士会館で開催され、そこへも参加しました。会場は、床に座る人も出るほど満員御礼状態。「最終準備書面」の解説が弁護士からされました。それぞれが女性問題を得意とするフェミニスト弁護士の言葉には、力強く、行政という官僚的で権力的なところと闘い、不正を明らかにした自信に満ちていました。まさしく強者(行政)の力を弱者(三井さん)が言い返した報告でした。

私たち富山県では目に見えて感じることは少ないとおもわれているバックラッシュ(反動・逆流)。しかし、確実に男女平等を敵視し、旧来の性別役割にこだわる勢力が男女共同参画を進める行政をターゲットに全国的組織を使って攻撃をしかけています。

女性の地位向上政策を遂行するべき行政が、バックラッシュ勢力に屈し、かつ、非正規職員の雇止めを強行するために、女性センター館長:三井マリ子さんの首を切ったのです。これは、まさしく女性差別、非常勤差別と闘う裁判です。

行政相手の裁判は得策ではないとの意見もある中、勇気と情熱の三井さんが起こした裁判の判決は9月12日に大阪地裁で言い渡されます。裁判官には「公正な判決を!」と言いたい。その向こうにある勝訴を確信しています。

今回、大阪ではシャキット会員の田原素子さんに大変お世話になりました。会員が全国にも広がっているシャキット。このことを誇りにおもい、これからも男女平等社会の実現に向け、たゆまず努力して行こうと感じた裁判傍聴であり、交流会参加でした。

山本夕起子(シャキット富山、ファイトバックの会@富山)

(『シャキット情報 80号』より筆者の許可を得て転載させていただきました。―ファイトバックの会Webチーム)
by fightback2008 | 2007-06-25 09:45 | 裁判情報