人気ブログランキング | 話題のタグを見る

館長雇止め・バックラッシュ裁判の情報をお伝えします


by fightback2008
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

11・26報告 2: 女性が裁判に訴えることがいかに大変か


今日(11月26日)、大阪のドーンセンターで原告・三井マリ子さんのお話を日本女性学研究会の主催で聞く会がありました。

参加者が少なめだったのが残念。もっと多くの人に聞いていただきたかったですが、まあ、逆にアットホームな雰囲気で出来てよかった面もありました。

三井さんの事件を扱った、MBSのニュース報道を見て、北川悟司豊中市議、西村真悟衆議院議員(このニュースの後、弁護士法違反で逮捕、民主党を除名)の主張にげんなりしました。あまりにも古臭く、唖然呆然でした。しかし、今朝のNHKTVの日曜討論でも、現職閣僚が、女性の社会進出がいじめの原因ととられかねない発言をしているのを聞き、肝を冷やしましたが、こういう古色蒼然とした考えは、依然として根強く残っているのでしょう。

三井さんの話にもどります。
最近の法廷は10月30日でしたが、そのわずか2日前に、被告側から反論のための証拠が出てきたので非常に大変だったそうです。

それは、社会党離党のときの記事と、公費ミスコン廃止を当局に迫ったときの古い新聞記事、もうひとつは、山本事務局長の陳述書。後者は、そもそも事務局が、評議員会・理事会の会議録をいかにもバックラッシュなどなかったように改ざんしていたものを、三井さんが改ざんを了承してたかのように、事務局長が書いてきた文書です。(実際は、山本証人が了承を得たとしている、議事録署名人である被告高橋理事長も知らなかったと前々回に証言したので、矛盾)

また、裁判に訴える、それも、女性が裁判に訴えるということがいかに大変かということが、よくわかりました。被告側による全人格的攻撃というか・・・。弁護士には「あまり気にしないで」と慰められたそうですが、いざそうなるとやはり大変です。

私が思うに、「バックラッシュに屈するような反動市政」が、10年以上も前の「革新政党の幹部」による三井非難を利用するとは、節操もないといってもいいところです。自分の党を離党された幹部が三井さんをよく言うはずもなく、それをよくもまあ探し回って、見つけて出してきたことよ。逆に言えば、ここまでするか、ということです。

また、雇止めになる寸前、採用選考試験で採用されるのは可能性が低いとは思いつつも、どこか期待していた三井さんが、いざ、不合格通知のはいった茶封筒を部下から差し出され、それを開けるのは。衝撃は・・・。私も何度か伺った話とは いえ、聞いていて、またしてもいたたまれなくなりました。

地位が危うくなることに気付いてから、ストレスで、体中に湿疹が出来て痣となって残ったということも話されました。

三井さんは、「この裁判は21世紀の奴隷解放運動」と表現されています。そのとおり。男女平等の建前と裏腹に女性はどんどん非正規雇用が拡大。権利が行使できず、モノをいえなくなってしまう。最近では、若者において男性にもそれが急激に広がっているのであり、男性もこの問題で傍観は許されないと私は思います。

参加者には、非正規雇用の問題にかつて直面したが、今は正規職員となっておられる方も参加しておられました。私は、今は正規となっても、非正規雇用の問題を自分の問題として捉え
られているこの方にいたく感動いたしました。世の中捨てたものではないな、と思いました。

さとう しゅういち
11・26報告 2: 女性が裁判に訴えることがいかに大変か_b0159322_1834781.jpg

by fightback2008 | 2006-11-27 12:19 | ファイトバックの会の活動