人気ブログランキング | 話題のタグを見る

館長雇止め・バックラッシュ裁判の情報をお伝えします


by fightback2008
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

衆院選から見た小選挙区制の悪

今回の衆院選は、小選挙区制の欠点を露呈しました。9月12日の東京新聞は「自民得票47%で議席73%、民主得票36%で議席17%」と大見出しで伝えています。民主党の死に票は76%にも上ったのです。14日の夕方、僕は、矢も盾もたまらず、友人の太田光征さんと、松戸駅前でマイクを握って訴えました。「この結果は国民が選び方を間違えたのではなく、この国の選挙制度が悪いのです」「少数者を抹殺するような選挙制度を変える運動をしよう」と。

世界でもっとも不公平感のない福祉豊かな国として評判のノルウェーは、1886年、地方議会衆院選から見た小選挙区制の悪_b0159322_12181515.jpgで比例代表制選挙が始まり、1921年、国会で比例代表制選挙が始まったということです。民意をより反映しやすい完全比例代表制選挙によって国会も地方議会も、さまざまな政党の代表が当選しています。それに女性議員も非常に多い。多様性に富んでいるのです。そうした政治を作りだしているのは、選挙制度です。僕は、三井マリ子さんの著書『男を消せ!——ノルウェーを変えた女のクーデター』(毎日新聞社刊)で学びました。

僕はかねてから『民意を最も反映させることのできる、つまり最も民主的な選挙制度の改革から始まって、民主的な議会改革を目指す』立候補者を当選させることが、いい世の中をつくる近道だと思っていました。僕のモデルとするのは北欧型の完全比例代表制選挙です。そのために、全国津々浦々で、少数意見が尊重される選挙制度を目指す学習会を開けたら、と思っています。

最後に、選挙について世論が高まっている今、三井さんの著書『男を消せ!』を多くの人に読んでいただきたいので、お勧めします。

田口 房雄(「熟議投票」を実現する全国ネット・千葉、ファイトバックの会賛同人)
http://homepage3.nifty.com/civilsocietyforum/page180.html
by fightback2008 | 2005-09-17 12:16