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館長雇止め・バックラッシュ裁判の情報をお伝えします


by fightback2008
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河野美代子さんの勝利和解報告会

11月18日(日)、14:00から広島市の広島女性教育センターにおいて、河野裁判勝利和解報告会が行われました。

河野美代子さんの勝利和解報告会_b0159322_1371138.jpgこの裁判は、三井裁判に続いてバックラッシュと闘ったもので、2005年6月1日に広島地裁に提訴されました。

産婦人科医である河野美代子さんの某集会での発言を、歪曲して書いた、元広島市PTA協議会会長、渡部 武さんと、その文章を掲載した『ビジネス界』発売元 展望社を相手どり、名誉毀損に対する損害賠償請求で民事訴訟を起こしたものです。

この裁判の勝利和解にいたる詳細につきましては、『性教育バッシング広島裁判』資料集に、まとめられています。

2005年6月の提訴以来、約1年2ヶ月にわたって、8回の口頭弁論があり、その後、1年余りの和解協議がなされ、2007年9月21日、めでたく、勝利和解が成立いたしました。提訴から終結まで、約2年4ヶ月。訴訟費用は各自の負担です。

河野美代子さんの勝利和解報告会_b0159322_1374615.jpg和解条項は、被告側に原告に対する名誉毀損があったことを前提に(認め)、被告展望社が発行している月刊誌『ビジネス界』2007年11月号に、河野美代子さんの反論文を掲載するというものです。郷土の経済誌という、いかにも男性財界人主役のその本の最後の最後、80pから85pにかけて、『名誉毀損で係争中の河野美代子氏と・・・・・との間で、和解成立!」として、反論文と共に掲載されています。

被告発行の月刊誌に、原告の反論文を掲載させるということは、あちらの編集権よりも、反論権が優越するということ。また反論権は、その前提として民法上の不法行為にあたる名誉侵害行為が認定されなければならずとあり、本件の提訴理由である名誉毀損が認定されたということです。

私も第1回の口頭弁論から、たびたび傍聴させていただきましたが、めでたく勝利のうちに本裁判が終了したことを喜こぶと共に、裁判をすることの原告の大変さ、しかし、こうしてひとつずつ立場・名誉を獲得していかなければならない大事さを、学びました。

過去の先人たちが、健闘してきずいてくれた今日の社会ですが、まだまだ不十分。それを、今私たちが、こうして少しづつ、戦って獲得してゆかなければなりません。河野美代子さんの勝利和解報告会_b0159322_1381516.jpg

河野裁判の全面勝利和解を、朗報として、いよいよ更なる厳しいバックラッシュ・雇い止め裁判の勝利をめざして、立ち向かってゆきましょう。以上、ご報告まで!

勝又 みずえ(ファイトバックの会@岩国)

[写真上:和解の意義を語る河野美代子さん/ 中:パネリストの弁護士、河野原告、三井さん、大月さん/ 下:ファイトバックの会バンダナを広げる池辺さん、河野さん、神永さん、三井さん、勝又さん]
by fightback2008 | 2007-11-20 00:07 | バックラッシュ関係